2004年度の公文への取り組みが職員の惰性で進められ、それは学習参加者の減少が物語っているとのことを受け、公文教育研究会より『公文式の運営・指導チェックポイント』をもらい、職員への確認をアンケートを用いて行った。

1.公文式の運営・指導チェックポイント

<運営面>

  1. 公文について、使節全体の理解は十分ですか。
    責任者は、良き理解者ですか
    職員同士で、公文のことがいつも話題になっていますか
    部屋や物品など、学習環境は整備されていますか
  2. 公文運営について、担当者同士の協力は十分ですか。
    定期的な打合せはできていますか
    役割の分担は明確ですか
  3. 公文の学習について、学習者の理解は十分ですか。
    「なぜ公文をするのか」を、学習者は理解していますか
    保護者の理解と協力は得られていますか

<指導面>

  1. 指導目標を個々の学習者に対して持っていますか。
    今の学力を把握し、課題を明らかにしていますか
    目標の設定(進度・学習枚数・復習回数・生活面や行動面の変化)を、きちんとしていますか(3 ヶ月後、半年後、1年後)
    学習者と見通しの共有ができていますか
    学習記録を取っていますか
    生活力との関連づけをしていますか
  2. 教材研究は十分にできていますか
    個々の教材のポイントを把握していますか
    復習の基準をはっきりさせていますか
    ヒントの出し方は統一されていますか
    「終了テスト」を活用していますか
    採点力は向上していますか(採点基準の統一、採点スピード、着眼点の多面化)
    学習済みのプリントを眺める時間は取れていますか
    教具の活用は検討されていますか
    学習済みの教材やテストの保管はされていますか
  3. 学習環境は整備されていますか
    「公文室」「公文タイム」は確保できていますか
    レイアウトの工夫は、たえずされていますか
    教材は、すぐに取り出せるようになっていますか
    解答書やテスト類は、きちんとそろえてありますか

公文式学習運営の心

I Q&A

  • 公文式を導入する目的は何でしょう
  • 「生活の安定が公文学習より先」でしょうか、「公文式学習も生活の安定をもたらす意義ある方法」でしょうか
  • 導入の目的を職員皆で共有しているでしょうか
  • 公文式の担当者に対して、職員は協力的でしょうか
  • 職員は、公文式学習(子ども・生徒・利用者)をどんなふうに応援してくれていりでしょうか
  • 学習者は、なぜ公文式学習をするのか、自覚できているでしょうか
  • 学習者は、どんな学習目標(進度目標)を持って、公文式に取り組んでいるでしょうか
  • 学校の宿題と公文式の学習は、バランスが取れているでしょうか
  • 公文式学習の様子は、日々の打ち合わせや職員会議で話題になっているでしょうか
  • 「公文式は効果がある」と信じられる事例を一つ以上もっているでしょうか

II 公文式の効果を高めるこころ

  • その1 学習習慣をつけるには、毎日するほうがラク。行事などでつぶさない
  • その2 学習者の気ままにしない。その日のうちに約束した枚数をし終える。
  • その3 学校の宿題より公文を先にするほうが、学習のリズムをつくりやすい
  • その4 居室ごとの学習以外に、全体学習日を設ける
  • その5 成績表はきちんとつけていく。学習のカルテが成績表
  • その6 進度の調整は、担当者一人で行うほうがバランスが取れやすい
  • その7 採点は職員皆が行うと、担当者の負担が減るし、学習の様子もわかる
  • その8 時間をきちんとはかる。100点の枚数とスピードの速さが公文の学力
  • その9 学習済みのプリントは、束ねておいて閲覧できるようにする
  • その10 公文を、ほめる材料にする。「よくやったよ。すごいね」の連発がヤル気の源

 以上を受けて、日本公文教育研究会 学校教育研究室・主任研究員 須知良正さんのアドバイスのもと、明朗塾支援部職員へのアンケートを作成し、実施した。

アンケートの結果は以下の通りである。

2.公文式学習に対するアンケート

明朗塾に公文式を導入する目的は何でしょうか?

知力を高めるための教育である。

毎日学習することによってその人に適した頭の体操になり、発達を促す。

やっていれば一応かっこいい(保護者にもやっています、取り入れていますと言える)

簡単に短時間で出来て、満足感または充実感を得ているのではないでしょうか
(ちゃんとやっている顧客は)

自学自習を通して物事に取り組む姿勢や規則正しい生活習慣を身につける。

ちょうどの教材をこなしていくことで気持ちの安定(満足感)を得る。

顧客が人生の希望を見つける支援の一つとしての情報処理能力を涵養するため。

顧客の支援に対する一つ

知力を高めるための教育である。

障害者にも学習を行う機会を提供する。

無回答

「生活の安定が公文式学習より先」でしょうか、

「公文式学習も生活の安定をもたらす意義ある方法」でしょうか

日常生活中で買い物をしてお釣りを受け取ったり、自分の行き先の文字を読めるようになれば意義があると思う。

公文をすることで生活が安定しなくなることはないと思います。

公文をやることで(気持ちの)安定している人もいると思う。

全員とはいえないが、公文式学習も生活の安定をもたらす意義があると思う。

生活の安定には直接関係しないが、社会生活技能やコミュニケーション能力等に効果があらわれると思う。

顧客個々にもよると思うが、基本的には学習環境を整えるためにも生活支援が優先。

無回答

公文式の担当者(学習委員会)に対して、あなたは協力的でしょうか。

協力的・非協力的(どちらかを○で囲んでください)

(内容や理由を具体的に記入してください)

採点は毎日協力しています。たまに採点のしていない班に声かけします。

毎日かかさず採点しています。

公文当番に入っていないので非協力的と思われているかもしれない。手伝う気持ちはある。

出来る限り、採点・補充を行うようにしている。

協力的・非協力的とどちらともいえない。

学習指導プロセスの責任者としては関わっているので、目標達成に向けた協力はしていると思う。

無回答

公文式学習者(顧客)をどのように応援してくれているでしょうか。

「教材準備面」「採点面」「アドバイス面」など

(内容や理由を具体的に記入してください)

教材補充、採点はもちろんですが顧客の顧客のまちがえた問題は丁寧におしえているつもりです。

教材準備、採点をし、間違っている所はヒントを書いたり、学習当番の時に丁寧に教える。

今は何もしてあげられていないが、時々、朝の教材準備を直接求められてすることはある。

公文学習を行わなくなってしまった顧客に対し、自由帳を与え、学習時間に参加することを意識づけしてから、数ヶ月間経過して公文学習を少しずつ行うようになった。

採点のみ

教材準備、採点、学習時の補助

無回答

公文への疑問や質問はありますか

(内容や理由を具体的に記入してください)

読みはなかなか聞いてやれないのでなんとかならないかなと思っています。

特にない

気運を高めるには職員が気持ちを高めないといけないと思うが、良い方法はないか。

意欲的な職員だけが関わるというのも一理あるがどんどん意識の差がひらいてしまうのではと心配。

教材をまとめて(3セット位)入れる職員がいるようですが、まばらにやってしまう傾向があるので1セットずつ渡すのが望ましいのではないでしょうか。

公文教材を嫌がる人に対してその程度強要して良いか。

問題が解けなくて進度がストップして先に進まめない顧客は教材を戻すしかないのでしょうか。

無回答

公文式学習には賛成していますか

賛成

(大野様、毛利様に対する指導アイデアを教えてください)

マンツーマンの対応が出来るのであれば子供のおもちゃ、ブロック等で数を数えても良いかもしれません。

一生懸命やってる顧客も結構いますので、絶対続けるべきだと思います。

参加しない顧客は毎日職員がマンツーマンで見るわけにもいかないのだから無理にやる必要はない。

色鉛筆、クレヨンで「描く」ことに取り組むことを目的にしてみてはどうか。

前に色鉛筆がどんどん紛失してしまったのを覚えているので道具がなくならない工夫をすれば意欲が持続するのでは。

クラブ活動等を利用し、ボールの数を指示し、持ってこさせるような遊びの中に学習を取り入れたらどうか?

公文学習には賛成ではあるが、現在の指導員の業務に組み込むことは難しい。採点する時間や学習時間を改善する必要がある。採点は特に資格等は必要ないので、他の業種の職員も行うべきだと思う。

賛成、反対のどちらともいえない。

大野様、毛利様に対する指導はマンツーマンが望ましいが状況的には無理。思い浮かびません。

無回答

反対

(内容や理由を具体的に記入してください)

 

 

 以上のような結果となり、全体としては「公文式学習は生活安定をもたらす意義ある方法とはいえない」というものになった。

 そのために施設長が『明朗塾における公文式学習活用の意義』(平成17年6月13日)を作成してくれ、公文学習に対する話し合いが行われた。