社会福祉法人 光明会
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将来、自分自身が知的障害者福祉だけではなく、高齢者福祉や総合的な福祉について幅広く勉強したいと考えていたときに、高齢者福祉にケアマネージャー(介護支援専門員)という資格があることを知った。いずれ知的障害者も高齢化が進み、支援・指導だけではなく介護が必要となる。 |
2−1:介護保健制度介護保険制度とは「1997(平成9)年12月に法案が成立。市町村を保険者とし被保険者を第1号被保険者(65歳以上の者)、第2号被保険者(40〜65歳未満の者)と区分、今後予想される高齢者(要介護者)対策の一環で、寝たきりや痴呆など介護を必要とする人に対し、介護サービスの提供や施設の入所といった介護保障を社会保険方式により行う制度であり、2000年4月から施行され、40歳以上の人は、毎月決められた額を支払う。介護保険を受けられるのは、65歳以上で介護が必要とケアマネージャーから認知された者であった。」 (『社会福祉用語辞典』社会福祉士受験対策研究会、棋苑図書、2000年2月、P39) 2−2:ケアマネージャー(介護支援専門員)とはケアマネージャーとは「介護保健制度のもとで要介護者の相談に応じて、サービスを提供し、ケアプランの作成などを行う専門職で、厚生省令で定める者をいう。おもに、医師・歯科医師・薬剤師・看護師・保健師・社会福祉士・介護福祉士・理学療法士・作業療法士など。5年以上の実務経験がある者は、国家試験を受ける資格を有する。」 (『社会福祉用語辞典』社会福祉士受験対策研究会、棋苑図書、2000年2月、P38) 「ケアマネジメントする人。介護保健制度ではこの働きをする人をケアマネージャーと呼び、保健・医療・福祉など幅広い職種を対象としている。ホームヘルパーも実務経験を満たせば受験資格がある。」 (『訪問介護員養成研修テキストブック2級課程』ミネルヴァ書房、2003年7月、P427) 2−3:ケアマネージャーの仕事の流れ【第一段階】介護保険の申請〜要介護判定まで ケアマネージャーによる認定調査 サービスの必要な方が介護保険のサービスを利用するためには、最初に「介護が必要である」と認定される必要がある。申請すると、次の流れで認定される。 ?@市町村の窓口に介護サービス申請をする。 ケアマネージャーは、?@の申請代行のほか、?Aの「認定調査」を行うことができる。つまり認定調査は、市区町村の担当者か、または市区町村の委託を受けたケアマネージャーが、申請者の家庭へ訪問することになっている。認定調査では、視力などの身体機能、立ち上がりなどの基本動作、食事や排泄などの日常生活動作、記憶や理解など79項目に渡り調査する。調査に当たるケアマネージャー4は、全国共通の「認定調査表」に調査結果を記入し、選択式回答に盛り込めない情報は「特記事項」に書き込む。 【第二段階】認定〜サービスの利用まで ケアプランの作成・実施・管理 要介護・要支援と認定された人は、要介護度に応じた限度額内であれば、かかった費用の一割負担でサービスが利用できる。その際、どんなサービスをどのくらい利用するかという介護サービス計画(ケアプラン)を作ることが必須になる。このケアプランを作るのがケアマネージャーである。 (1)ケアプランの作成 (2)ケアサービスの実施 (3)ケアサービスの管理・調整
2−4:ケアマネージャーになるには介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、原則として3日間の実務研修を2回(合計32時間以上)受けて初めてケアマネージャーになる資格が与えられる。
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