はじめに

 「共依存co-dependency」という用語を、私はこの研究レポートに取り組むまでまったく知らなかった。研究テーマについて施設長より「依存症について取り組んでみては。依存症といってもいろいろなものがある。親子関係の改善を支援するヒントがあるはずだから」と提案していただいて初めてそのような領域があることを知り、調べていくうちに「共依存」についての何冊かの参考になる文献にあたった。
 今まで依存症というとアルコール依存症、薬物依存症などしか耳にしたことがなかったが、その周囲には必ずといっていいほど「共依存」とよばれる状態の人がいるということを知った。また、それは依存症者との関わり以外の場面でもよく起こりうる状態であることがわかってきた。
 障害のある方とそのご家族の関係をサポートする場面において、また自分自身の周囲の人との関わり方において、共依存の視点から留意すべき点をまとめていきたい。