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  4. 理事長挨拶

障害者雇用の取り組みについて

社会福祉法人泉寿会 いずみ苑

【人事担当 山初世津子氏】
インタビューにお答えいただきました。

地域の皆さまを支えるために

Q1.貴社の概要を教えてください

 社会福祉法人泉寿会いずみ苑グループは、千葉市若葉区で4施設を運営する法人で、医療法人社団千葉いずみ会が母体となって運営しています。
施設運営のきっかけは「病院を退院された高齢の患者様の帰る場所がない」「ご自宅で看られず、終の棲家となる場所もない」このような高齢者、そのご家族のニーズに応えるため、特別養護老人ホームを開設しました。また、ご自宅へ戻ることを目標とされている方のリハビリケアセンターや、個室ユニットの特別養護老人ホームを開設しました。現在も若葉区内で12の事業を運営しています。
今後も地域の皆さまを継続的に支えていくことを目指しています。

利用者様への関わりを深めるために

Q2.現在、何名の障害のある方が働いていますか?

 各施設1~2名の知的障害のスタッフと精神障害のスタッフが勤務しております。
雇用のきっかけは、特別支援学校の生徒を実習で受け入れたことでした。同時期に介護スタッフの業務を見直しており、清掃やリネン交換、配膳・下膳、洗濯などの業務を障害のあるスタッフに任せることにしました。業務を切り分けすることで、介護スタッフは利用者様への関わりをより深めることができました。
現在も積極的に採用を進めております。

強みを活かした業務配置

Q3.障害のある方の業務内容を教えてください。

 大きく分類すると「館内清掃」「リネン交換」「おしぼりたたみ」「車椅子清掃」の業務があり、分類されたひとつの業務を各施設のスタッフが専任しております。

  • 清掃スタッフ 鈴川康裕さん
  • 写真左 小松ハルミさん
    写真右 サポートスタッフ 小俣優斗さん

想いが逆効果になることも…

Q4.障害者雇用を通じて社内での変化、雇用について難しく感じたことを教えてください。

 現場の介護スタッフは、障害のあるスタッフに対して合理的配慮は行いますが、特別扱いはしません。遅刻をすれば注意しますし、仕事が抜けていればやり直してもらいます。他のスタッフと同じように、ひとりの社会人として接しています。
 法人の一員として忘年会などの法人のイベントにも参加してほしいと思っています。しかし、こちらの想いが逆効果になることもあります。以前、現場スタッフ が声をかけて、本人の希望で忘年会に参加しましたが、その後、体調を崩して2週間ほど欠勤するスタッフがいました。
 参加することで本人も気付かない負荷があったのかもしれません。このように言葉だけで判断するのではなく、表情や態度にも注視する必要があると考えを改めました。

セミナーの受講や支援機関を活用する

Q5.今後、障害者雇用を検討している企業へ伝えたいことを教えてください。

 企業側の「雇用したい」という気持ちだけでは、採用後の職場定着が困難になる可能性もあります。
 本来、会社全体で障害者雇用に取り組んでいく必要がありますが、人事もしくは採用担当者と実際に
 関わる現場スタッフとでは、障害者雇用への考え方や障害特性への理解度も相違があります。
 この相違が職場定着にも影響することもあります。そのため、障害者雇用に関するセミナーの受講や「就職するなら明朗塾」のような外部の公的な支援機関に定着支援を依頼することもお勧めします。

感染症対策は通年で

Q6.新型コロナウイルスへの対策方法を教えてください。

 高齢者施設なので新型コロナウイルスが流行する前から、うがい、手洗い、館内の除菌など「感染症対策」を徹底しておりました。
 インフルエンザが流行する時期には、出勤時のスタッフの検温を行っておりますが、新型コロナウイルスへの対策として出勤前の検温を義務付けております。
 今後も「感染症対策」は通年で行っていきます。

(文責 主任職場定着支援担当 平川智則)