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人間性の成長を求めて

光明木鶏会

 社会福祉法人光明会は平成27年3月から「光明木鶏(もっけい)会」を開催しています。『木鶏会』とは、人間学を学ぶ月刊誌「致知」を使った社内勉強会です。平成30年3月から今まで、各事業所単位で行っていた木鶏会を同日に法人職員に集まっていただき、法人全体での木鶏会を月に一回行う体制にしました。普段はコミュニケーションを取ることもあまりない職員とも感想文を通じて触れあうことが出来、新たな発見や学びを共有出来、良い契機となっています。
 今回は、新しい体制になってからの初めての光明木鶏会のご紹介をいたします。光明木鶏会は、就職するなら明朗塾の研修棟で全職員が参加して開催します。約60名の職員が4人1グループに分かれ、それぞれ感想文をひとりずつ発表し、仲間がそれを聞いた感想を発表します。その際、必ず「美点凝視」をします。「美点凝視」とは相手の長所を指摘して位置づけること、相手の優れた部分を取り出し、魅力として訴え、勇気づけるというものです。互いに美点凝視を行うことで相手の新たな一面に気づき、知ることができます。その相手の良いところに「気づくことができる」ということは、普段のお客様への支援に必ず繋がります。短所ではなく長所を発見し、褒めて伸ばすのです。
 今回の報告は「致知」平成30年3月号、6月号の中から自分が気になった記事を読んだ感想発表からの内容になります。各グループから最も心に響いた感想を発表した人がグループの代表となり、全職員でその感想を共有します。今回はその代表者二名の感想をご紹介いたします。

(文責 副施設長 兼坂 渉)

所属:相談支援事業所 就職するなら明朗アカデミー
発表者職氏名:相談支援専門員 幸島 繁 読んだ記事のタイトル:父として

 特集に小林謙策氏の一人娘のエピソードが書かれている。とても悲しいことである。「人よりも偉くなれ」。この言葉をかけ続けたことがどれだけ罪深かったことか、娘は死をもって父に教えたのか、、、それは知る由もない。
 「偉くなれ」は父の娘に対する愛情だったのか。しかし文末に愛情だけでは人は育たない。愛とともに敬するものもって初めて人は人なり、成長するとある。父と子の間はその通りであろう。「父子親あり」孟子も言っている。子はいるだけで親に教えを与えてる。子に感謝の念は尽きない。子に期待をかけるのは当たり前とも思う。しかし、子に願う生き方や生き様を求めるのではなく親自らが体現してこそ敬が生まれ背中で語れるのであろう。そんな父に自分がなろう。

所属:就職するなら明朗アカデミー・白井キャンパス
発表者職氏名:指導員 斎藤 信明 読んだ記事のタイトル:天命の気づき

 アジア教育友好協会理事長の谷川洋(たにかわ ひろし)氏は、現在までアジア6カ国に271校の学校を作り上げている。日本の子供のみならず、現地の住民と歩んできた学校づくりは74歳のいまも果敢な行動力で現地を駆け回っている谷川氏に天命との出会いについて学びたい。
 谷川氏に最初の天命が舞い込んだのは、5歳の頃に起きた福井大地震である。ほぼ震源地に起きた大きな地震は、家にいた谷川氏と兄を襲い、家は倒壊下敷きになってしまった。慌てて戻ってきた父が鍬(くわ)で屋根瓦を叩き割り、九死に一生を得た。中学生となり、兄から「俺たちは神様に助けてもらった。だから世の中のためになる人間になろう。これはおまえと俺の約束だ。」と誓った。しかし、高校生の頃、大学受験に失敗し、母に対し「神様は不公平だよね。」と愚痴をこぼした。しかし、「神様はもう一歩深い人間になれってチャンスをくれたんだよ。」と母からの教えに思い上がっていた自分を奮起させ、中学生の頃に兄との交わした約束を果たすと決意した。
 その後、アジア途上国の学校建設の指揮をとり、国際交流、住民参加のプロジェクトを掲げ発展させた。ある日、ドナーさんが「この学校は皆さんのお父さん、お母さんのおかげで建てたんだよ。谷川さんにお礼を言おうとなり、子どもたちが一斉に立ち上がり、ありがとう!と叫んだんです。」と谷川氏は涙をこぼした。その感動が求心力となり、発展力に繋がったと綴っている。私は、今までその人にしか持ってない使命は存在するだろうと思っていたが、天から授かる命は考えたこともなかった。それは意識をして呼び込まなければいけないのだろうと感じた。また、就職を決めたお客様、ご家族様から「今まで本当にありがとうございました。」と言われたときは、なににも変えがたく、まさに今までの歩みやどういう思いで白井キャンパスに通い送ってきたのかを考えさせられ、背筋が伸びる気持ちとなる。まさに、「人のためになる喜びほど崇高な喜びはない。」と谷川氏が説く言葉が身に沁み、感銘を受けた。今後もこの気持ちは、支援において忘れることなく、お客様が就職を勝ち取ったその後の人生において、本当の本当に「ありがとうございました。」と言っていただけるような支援を意識することが、いま自分の目指すべき指標であると心から感じた。