1. HOME
  2. 広報紙めいろうバックナンバー
  3. 第74号
  4. 障害者雇用の取り組みについて

株式会社ビジョン

障害者雇用の取り組みについて

出射美加氏  藤原 祥氏 

 株式会社ビジョンは、海外、国内に向けたグローバルWi-Fi事業(モバイルWi-Fiのレンタルサービス)、固定通信事業(移動体通信事業、ブロードバンド事業、OA機器販売事業、インターネットメディア事業等)を展開しており、業界のトップを走っています。
 また、CRMベストプラクティス賞、ベストベンチャー100を6年連続で受賞しており、その取り組みはIT業界においても高く評価されています。
 右側の写真がモバイルWi-Fiで、その商品の出荷準備の一部が障害のある方の作業内容です。

社員が刺激しあう環境

旅行者向けのモバイルWi-Fi

障害者雇用のきっかけを教えてください。

 経営会議で当社の代表が「社内でもっと障害者を積極的に雇用して、障害者も健常者も刺激しあいながら、頑張れる環境を作りたい。」と経営陣に伝え、会社の方針が決定しました。
 新規事業の海外旅行向けのグローバルWi-Fi事業が発足し、膨大な作業が発生したことから成田営業所にて可能な限り、障害者雇用を行ったのが始まりです。

きめ細やかな仕事ぶり

障害のある方が行っている業務内容を教えてください。

 海外・国内で使用するWi-Fi端末やアダプターなどの付属品のデータ取得やロゴシール貼り、またそれらの端末を充電し、出荷を行っているチームに渡す業務がメインです。
 業務を担当している彼らが些細な変化に気づいてくれるため、会社の品質向上に貢献しています。

  • 集中しやすいデスクの配置

  • 集中できるようにパーテーションで囲う配慮

スタッフ一人ひとりのために

彼らに対して配慮していること、また工夫していることを教えてください。

【藤原氏】
 現在、精神・身体・知的に障害のあるスタッフが9名勤務しています。一人ひとりが、業務に集中できるような工夫として、営業所内にパーテーションで区切った個人ブースを設けています。
聴覚に障害のあるスタッフもいるので、全体朝礼、連絡網、伝達事項には、ホワイトボードやタブレット端末などを活用しています。
 スタッフが働きやすくなるような工夫を取り入れるために、積極的に障害者雇用をしている他の企業を見学しています。
【出射氏】
 現場サポートスタッフとして業務終了後にスタッフ一人ひとりから作業進捗表を提出してもらっていますが、この受け取り時間を大切にしています。
 作業進捗表には「本日1番頑張ったこと」を記入する欄があり、これを見てコミュニケーションを図ります。コミュニケーションを苦手とするスタッフもいるので、話をするきっかけになりますし、1日の頑張りを認めることで、次の目標を一緒に立てることができます。また「体調」を記入する欄もあるので、体調の確認も行います。
 毎日の受け取り時間を大切にすることで、表情や声のトーンによる変化を感じることができます。

最善の関わり方とは

雇用において、難しく感じたことを教えてください。

【藤原氏】
 体調に合わせて作業を変更や勤務時間の変更を行っていますが、体調が戻らずに、雇用がうまくいかないことがありました。支援者の方や社内の産業医に相談しながら、勤務してくれているスタッフの最善の答えを日々探しています。
【出射氏】
 以前はスタッフを助けなければならないとの思いが強く、なんでもやってあげよう!というスタイルでした。その結果、知らず知らずに彼らの成長(可能性)を奪っていたり、プライベートと勤務中の区別がなくなったりと、なんでもやってくれる母親(友達)のような関係になっていました。
 その時、上司や支援者の方に何度も相談し気づけたことが、明確なルール作り、彼らができる事を増やすこと、そしてある程度の距離感が大事だということでした。
 以前よりスタッフとの意識のズレも少なくなり、衝突が少なくなってきた気がします。また、彼らに任せることで新たな発見や、私自身の立場を見直す良い機会となりました。

彼らの活躍の場を増やしていきたい

今後の展望を教えてください。

 現在、頑張ってくれているスタッフにもっと活躍できる場を増やしていき、今以上に会社にとって必要とされる部署にしたいです。そして、いずれは他部署でも活躍できる人材に育てて行きたいと考えています。

(文責 主任生活自立支援担当 平川智則)