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医療法人社団誠和会 長谷川病院

事務部長 大田見 真理子氏

 医療法人社団誠和会 長谷川病院は、明治30年に開業して以来、八街市の地域住民のかかりつけ病院として愛されています。 長谷川病院は、回復期リハビリテーションと療養医療を中心とされていますが、通所リハビリテーションとしてデイケアセンターと「ホメオスタシス」という西洋ハリ治療を施術する「はじめ治療院」も併設されています。また、患者にアンチエイジングのためのバランスの良い食事を提供するために、有機野菜を取り入れた本格的な料理を創造しています。
 このように、医療面で地域に貢献されていますが、障害者雇用においても積極的な雇用を行っています。知的障害の方4名、身体障害者の方1名を食器洗浄業務、調理補助業務として雇用されています。

人対人

 障害者雇用のきっかけと採用のポイントをお聞かせください。

【大田見真理子事務部長】
 障害者雇用率を達成するために、雇用を開始しました。受け入れるにあたって、実習、トライアル雇用制度、就職するなら明朗塾の支援を活用しました。
 面接の際は、障害のあることを理解した上で、人間性を重視して採用を決めました。仕事はひとりではできません。人との助け合いがあって成り立つものです。「人対人」ということを意識して対面するようにしています。努力をしている人には敬意を表し、その努力にできる限り応えたいと常々思っています。人間関係においても四角だったものが、丸くなればいいのです。


料理長 寺嶋英樹氏

視座を合わせる

 障害のある方が働いている現場の状況をお聞かせください。

【寺嶋英樹料理長】
 雇用当初は、現場に戸惑いがありましたが、仕事に対するやる気があること、十分に戦力として働けることがわかってくると戸惑いもなくなりました。仕事を順調に覚えていくとこちらも期待と欲が出てしまい、知らず知らずのうちに仕事のハードルをあげてしまうことには留意しなくてはならないことに気づきました。とはいえ彼らの成長が嬉しく感じられ、さらには「なにかやることはありますか」と積極的な姿勢を見ると、ついつい色々な仕事を頼みたくなってしまいます。

 料理長ということもあり、私が仕事を教えると障害のある方が萎縮してしまうので、現場の面倒見の良い女性が仕事を教えています。
 調理場ということで、危険なこともあります。包丁を持っているため、なにかの衝撃で包丁の先が逸れることもありますし、熱い鍋も置かれています。そのへんは特に気をつけて現場を見ています。

 仕事のハードルを上げないようにすることや我々が危険であると思うこと以上に危険があることを踏まえて、彼らに視座を合わせて現場を見ることが大事ですね。

インタビューを終えて

 調理現場は、活気に溢れていて、働いている障害のある方も「自分の仕事」と自覚して働いていました。地域住民の健康を守ること、アンチエイジングとしての高度な料理を提供している長谷川病院は、常に「人」を意識しています。障害者雇用においても、一人の退職者も出していないことは、稀有なことです。

(文責 主任生活自立支援担当 平川智則)