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社員に対しての愛情

株式会社 德倉  代表取締役 德倉基宏氏

 株式会社德倉は、大正8年に江東区北砂に創業し、糖類を中心に加工業務に取り組まれています。「練り込み用粉糖」、「泣かない粉糖」等の商品を中心に製造され、数多くの製菓品等に使用されています。平成18年に千葉県東金市に新工場を設立し、同時期から障害者雇用にも取り組み始め、現在に至るまで長期雇用を続けています。平成20年には千葉県知事より「笑顔いっぱい!フレンドリーオフィス」※1に認定され、平成24年には「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞※2でも審査委員会特別賞を受賞されています。

※1「笑顔いっぱい!フレンドリーオフィス」…千葉県では、障害のある人の雇用に対する理解と促進を図るため、障害のある人を積極的に雇用し、障害のある人もない人も共に働いている事業所を「笑顔いっぱい!フレンドリーオフィス」として認定しています。

※2「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞…人を大切にする経営学会では、日本の経済に、日本のすべての働く人に、本当の活力を生み出すために「正しいことを、正しく行っている企業」を表彰しています。

意識を変えること

 株式会社德倉では、障害者雇用を長期間に渡り続けていらっしゃいますが、きっかけについてお聞かせください。

【德倉基宏氏】
 障害者雇用のきっかけは、近隣の工場の方から勧められたのがきっかけでした。勧められた当初は、障害のある方が、食品工場で働くということが不安でした。衛生面や、機械を使っていることもあるので安全面に不安があり最初は断ってしまいました。しかし、再度勧められた際に障害のある方の支援をしている場所があることを知って、見学をした時にこんなにしっかりとできるのかと感心しました。そこから、株式会社德倉も障害のある方の雇用を取り組み始めました。最初は、現場の担当者も不安だったと思います。ですが、ご本人の努力で不安は解消されました。

変わらない教育体制

 障害のある方に対しての指導等で注意されていることがありましたらお聞かせください。

【德倉基宏氏】
 障害のある社員と他の社員については、何ら変わりはありません。入社して最初の3ヶ月程度はジョブコーチについてもらい指導していただいた他には、一切変わらない教育をしております。
 彼らは、数字が苦手で、落ち込みやすいこともありますが、それは他の社員にもあることです。だからこそ、他の社員の教育と比べて一切特別なことはありません。仕事においても、彼らだからっていう意識はありません。ほんのちょっとの気遣いだけで、何も変わりなく働くことができます。

より良い会社作りのために

 德倉社長と社員の方との円滑なコミュニケーションのために取り組まれていること等があればお聞かせください。

【德倉基宏氏】
 株式会社德倉では、定期的に社員全員と面談をする機会を設けております。社員と直接話す機会を設けることで、本人の様々な気持ちを受け取ることができます。その他に気になっていることを聞くことで、社内をより良くしていくことに繋がっています。
 以前は、障害のある方と他の従業員の給料に少し差をつけていたのですが、面談の時に一緒に働く他の社員から「一生懸命に働いているから同じ給料にするべきだ。」と話があり、改善することに繋がりました。

今後の想い

 德倉社長の今後の障害者雇用への想いについてお聞かせください。

【德倉基宏氏】
 今後は、多くの企業の方たちに障害者雇用に取り組んでもらえたらと思います。私たちも最初は不安も大きく心配もありましたが、就職するなら明朗塾のサポートもあり、順調に続けることができました。他の会社の方々に、障害者雇用に不安になるのではなく障害のある方を知ってもらうことで障害者雇用への誤解を解いていけるような取り組みをしていきます。 
 また、現在社内で頑張ってくれている社員にも、もっと力を発揮できる環境を作っていきます。

インタビューを終えて

 今回、德倉基宏氏にお話しを伺うなかで、お人柄の温かさを感じることができました。社員の方の誕生日には、一緒に食事をとるために忙しい中でも時間を作るなど、働く従業員に対しての愛情を深く感じるお話しを聞くことができました。
 インタビューの中で、今までに働いてきた方との数々の思い出を終始笑顔で語っていただきました。社員一人ひとりを包みこむ徳倉氏の愛情が伝わってきたインタビューでした。

(文責 就業支援担当 森田拓実)