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  4. 理事長挨拶

地域コミュニティ追求の真の姿

社会福祉法人光明会 理事長 小 澤 定 明

日本人の本義を守り続ける

 平成29年3月18日の経営計画発表会で、2017(平成29)年度社会福祉法人光明会経営方針を示しました。我が国の福祉制度が従来の延長線上にあり続けることはなく、人口減少(少子高齢化)社会に直面するなか、過去30年にわたり国民の意識が、モノの豊かさよりも心の充足を大切にする「心の時代」にシフトしています。
 光明会は、これらの変化に対応して、事業の中心を「様々な能力のある方々(Different Capabilities)」に「人生に仕事がある喜び、仕事のある充実した人生(仕事道)」を創造する「人生指南」に置くこととします。さらに「他から受け取ったものへの感謝を原動力として他に尽くし与える社会貢献」「果敢な廃棄を通じた新しい価値の創造(イノベーション)」「人間性を高める挑戦」を美しい人間としての誇りを持って実践していくために「徹底的に考える力を身につけがむしゃらに行動する」を経営方針の基本としました。すべての職員が心を磨くという美しい人生の流儀を身につけ、実践することがすなわち「人生指南」そのものになります。社会や制度の変遷に対応し続けてもなお、我が国の先人から受け継ぎ、それを後世に伝えるべき日本人としての本義を守り続ける意志表明を経営方針に盛り込みました。

他者の持つ価値尊重を追求するための地域コミュニティづくり

 また法人使命として「社会貢献」、「勤労観(勤労を尊ぶ態度)の伝道」、「子どもの夢づくり」と並んで「地域コミュニティづくりへの貢献」を掲げました。  法人組織内に「社会福祉充実推進本部」を設置し、人として果たすべき使命としての社会貢献に取り組む環境を、志をともにする団体・個人と連携して作り上げることを目指します。自分たちの地域振興にすべての大人と連帯して責任を持つ必要があるからです。  平成28年改正社会福祉法において、社会福祉法人の公益性・非営利性を踏まえ、法人の本旨から導かれる本来の役割を明確化するため「地域における公益的な取組」の実施に関する責務規定が創設されました。具体的には社会福祉充実残額を活用して、社会福祉充実事業(基準日に行っている社会福祉事業若しくは公益事業、又は新たに行う社会福祉事業若しくは公益事業)の実施に関する「社会福祉充実計画」作成が義務付けられました。  光明会における社会福祉充実事業への取組み指針は、地域コミュニティの創造に置きます。すべての構成員がある価値に基づく目的、手段とともにルールを共有するのがコミュニティです。それがゆえにコミュニティの創造には、同時にコミュニティから(理由を問わず)外れ、逸脱する人を生み出すというパラドクスを併せ持つことになります。「問題となるのは、協力を真に必要としているのは、範囲内の協力活動のメンバーというよりは、むしろ範囲外におかれている非協力的なアウトサイダーズである。この点が協力を考える上で、最も困難な点であり、最も重要な点である(坂井素思『社会的協力論』放送大学大学院教材 2014 pp18-20)」「人間はつねに互いに非協力的な他者と付き合う可能性があり、その関係を協力へ転換させ得るという、共通の課題と可能性をいつも持っている(前掲書)」。それゆえ、地域コミュニティの創造を光明会の社会福祉充実事業とする上で、他者の持つ価値の尊重と自己価値の尊重のバランスを常にとることを心がけるものとします(喜多川泰『賢者の書』ディスカバー・トゥエンティワン2009 第三の賢者より)。

(経営方針の全文は平成29年4月末にHPにて公開します。 http://www.meiroh.com)