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福祉従事者の資質とは
平成28年度 職員交換研修報告

諫早市のゆるキャラ『うないさん』

 今年度の職員交換研修として、11月9日~11月11日の二泊三日の日程で、長崎県諫早市にある社会福祉法人つかさ会の運営する各事業所を見学させていただきました。到着後は比地かおり主任の案内により、諫早市の発達障害者支援センター・しおさいで酒井紗綾香主任主事から、長崎障害者就業・生活支援センターで新荘暢孝事業所長補佐から、それぞれお話しを伺いました。長崎県は海岸線日本一、県の三方が海に囲まれ、五島列島など離島も多く、支援の統一性や移動時間の問題など地理的な悩みを抱えているということで、全国一律の法律で福祉行政を施行することの難しさ、これからは地方の抱える問題に即して柔軟に対応していくことが必要ではないかと感じました。

生け簀まで漁船で移動

 二日目は、雄大な雲仙を眺めつつ、干拓問題で話題になっている諫早湾沿いにつかさ会発祥の地ともいえる南島原市に移動し、林田敬一郎所長の案内で、就労継続支援A型・B型のサービスを展開するノーブルとグループホームたちばなを見学し、その後社会福祉人八幡會の事業所を見学しました。今は安い外国の労働力がとって代わりましたが、島原地区は昔、外部から縫製工場を多く誘致したという経緯があり、多く残る空き工場を利用した作業所で、大手衣料メーカーの下請け作業(アイロンプレス仕上げ加工)、島原ならではの、そうめん、うどん、ちゃんぽん等の麺商品を加工・販売する製麺事業を実施、利用者様はそれぞれの能力に応じたポジションで作業に従事されていました。最も高度な技術を必要とするアイロンかけ作業を担当する利用者様は、リズミカルに一時間で60枚のパジャマをプレスするそうです。全体で一日平均700枚のプレス・袋詰め作業を行っているそうで、能力別のラインに乗せた作業工程の整然とした現場は、たいへん参考になるものでした。

生け簀での餌やり作業

 島原見学で、この地ならでは!と驚嘆したのは、八幡會あかつき学園のB型作業・水産班による、タイ・シマアジ・イサキの養殖事業です。有明海の沖に八基の生け簀を有し、年間1,000万円を売り上げるとのことでした。南島原・小浜温泉の旅館が主な卸先で、遮光シートの導入など品質向上に尽力、今では「八幡会さんの魚が一番」と評されるまでになった、と漁船を運転しながら職員の方が話してくださいました。餌やりが利用者様の主な仕事で、真冬は「南極に来たみたい…」な寒さだそうです。さつき会の自立訓練のためのサテライト型住居、夜間はシルバー人材センターから4名の夜勤者を導入し、24時間支援体制を整えた定員18名(現在16名入所)のグループホームたちばなの見学は、松尾瑞咲サービス管理責任者が案内してくださり、運営にプラスになる情報収取のための努力や、防犯対策への取り組みに見習うべきものがありました。

 最終日は、志賀正幸理事長の案内で長崎市内に移動し、長崎原爆資料館を見学。熱線に焼けただれた展示物が原爆の惨禍を物語っていました。自身も被爆し病床に就いてからも平和への願いを執筆し続けた永井隆博士の「如己愛人(己の如く隣人を愛せよ)」という書に、福祉従事者としての資質を問われたような気がしました。

(文責:指導員 中平裕子)

職員交換研修で学んだ『清掃への取り組み』
―学んだこと、取り入れること―

 平成28年8月21日~23日の3日間、茨城県桜川市真壁町にある「社会福祉法人筑紫会 真壁授産学園・真壁厚生学園」へ交換研修に行き、「清掃の取り組み」を学んできました。施設に宿泊し、朝6時30分から行っている「清掃」の見学と体験をしました。入所の方は、自主的に起床時間より15分早く起床し、身支度をしてから清掃の準備をしていました。清掃時間には、居室や共有スペースを約1時間黙々と清掃を行っている皆さんの姿がとても印象的でした。
 一日は「清掃」から始まる。清々し気持ちで一日をスタートする。清掃を行うことにより、気持ちが整い、充実した一日を過ごせるのではないかと感じました。

  • きれいに整理整頓された居室
  • ピカピカに磨かれた廊下
  • お風呂場は水滴ひとつありません
  • 入所者が使用する談話室

『柊磨プロジェクト』はじめました!!

 交換研修で学んだことを実践するため、就職するなら明朗塾では12月1日(木)から『柊磨プロジェクト』を開始しました。各居室には「居室清掃マニュアル」を掲示し、「ほうき、ちりとり」を配置(左写真参照)しました。起床時刻を15分早め6:15とし、6:30から7:15までの45分間、お客様自身が居室清掃を行います。最初は戸惑っていたお客様も、最近では自ら起床時間前から起きて、自分の居室清掃を行うようになってきました。今後は、居室だけでなくトイレ、風呂、階段等の「公共の場」も清掃分担をして、思いを込めて清掃できるよう職員一丸となって支援していきます。生活の場がきれいになることはとても気持ちのいいことだと、入所しているお客様自身が実感できるように、職員も共に清掃していきます。

(文責 指導員 岩井裕樹)