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  4. 理事長挨拶

桜から学ぶこと 学ぶべきこと


社会福祉法人光明会 理事長 小 澤 定 明

桜無残にも倒木

 「就職するなら明朗塾」周辺の桜並木は、「八街市に桜の名所を作ろう」と平成21年に私の友人が発起人となり桜植樹事業がスタートし、今日に至っております。
 植樹された桜はたくましく育ち、花見を楽しめるまでに成長しました。一昨年からは春に「花桜菜(はなはな)まつり」を開催して参りました。
 ところが、平成28年8月22日の台風9号の影響で、光明会の敷地周辺の桜並木が大きな被害を受けました。直径20㎝を越えるほどしっかりした幹も無残に20本以上倒壊しました。桜の名所として大きく育てという思いを一身に受けた桜も自然の猛威の前ではなすすべがありませんでした。
 日本では昔から「二百十日」(立春を起算日として210日目)は、季節の移り変わりの目安となる「季節点」のひとつであり、台風が来て天気が荒れやすいと言われています。奇しくもこの時季に今年は3つの台風が続いて来襲することとなったわけです。
 桜の木々を守り切れなかった思いに中で、この自然の猛威が私たちに教えたいこと、私たちが学ぶべきことをここで少し申し述べます。

夏まつりの運営の光と影

 本年8月1日に当法人主催の「第17回めいろう夏まつり」を開催いたしました。その状況については、本紙に多くページを割いて紹介しています。様々にご協力を賜りましたこと、ここに厚く御礼申し上げます。一社会福祉法人として地域の皆様に少しでもご恩返しがしたい、地域に育つ子どもたちに郷土への誇りを持たせたいとの一心で取り組んで参りました。
 しかしながら、その運営にあたる法人職員の労働安全衛生に十分に配慮ができたかと申せば、残念ながら不十分との誹りを免れない状況でありました。特に女性職員、高齢職員の健康確保のために必要な体制が取れずに、結果として妊娠中の女性職員2名にはまことに申し訳ない状況を引き起こすこととなりました。めいろう夏まつりの開催規模の拡大を求めてきた姿勢に対して痛烈な見直しを求められていると受け止めております。法人職員に社会人としての責任を求めながらも、法人管理者としての責任が不十分であったと心から反省しております。

障害者虐待事案発生

 また、本年3月には、法人職員による利用者に対する虐待事案が発生いたしました。千葉県障害福祉課からの立入調査を経て本年8月25日に改善措置を求められたところです。施設職員による障害者虐待は職員個人の責任に帰すべきものではなく、職員一人ひとりの職場を守る管理者にその真の原因を求めるべきものであります。この点においてもまた管理責任が十分に果たせていなかったと反省しております。

桜がその命をもって教えること

 桜の木は、一年に一度、春の日に満開の花で私たちを楽しませてくれます。その枝を大きく広げて私たちの期待に応えてくれていました。自然の猛威とは申せ、台風で根本から折れてしまったことは、その根に大きな無理があったのでしょう。
 ちょうど社会福祉法人光明会が、年一回の「めいろう夏まつり」で地域の皆様の期待に応えようとしていたことと同時にその根幹である法人組織に綻びが進行していたことを象徴するかのような出来事でした。
 折しも改正社会福祉法による社会福祉法人改革が始まっています。改めて社会福祉法人が地域にとってなくてはならない使命を果たす上で、職員一人ひとりが成果を上げうる組織作りを、桜の木々が命をかけて教えてくれたものと受け止めて「光明会の作り直し」の意識を持って取り組んで参りたい。