1. HOME
  2. 広報紙めいろうバックナンバー
  3. 第67号
  4. 理事長挨拶

事業構成の見直しに着手する

社会福祉法人光明会 理事長 小澤 定明

 社会福祉法人光明会の事業の本質は「人生に仕事がある喜び」を提供し「仕事のある充実した人生」を創造する「人生指南」にあります。すぐれた勤労観(勤労を重んじ勤労者を敬う態度)・職業観(あらゆる職業の意義を敬う態度)は張り合いのある職業人になくてはならないものです。

 移行支援事業では「一般就職(企業への雇用・在宅就職)等を希望する人に、知識・能力の向上、施設における作業・企業における実習、職場開拓等を通じ、適性にあった職場への就職・定着を図る支援を行う」(障害者総合支援法)わけですが、当法人の事業所としては、障害者支援施設「就職するなら明朗塾」定員29名、「システム技術研究所」定員14名、障害福祉サービス事業所「就職するなら明朗アカデミー・成田キャンパス」定員20名、「就職するなら明朗アカデミー・佐倉キャンパス」定員20名で、合計83名の定員となります。
 平成27年度は「就職するなら明朗塾」・「システム技術研究所」からは、24名、「成田キャンパス」からは、25名、「佐倉キャンパス」からは14名の計63名が就職しました(このほか、八街市障がい者就労支援事業所(就労継続B)から4名、障害者就業・生活支援センター登録者から105名で、法人全体では172名の就職の成果がありました・下グラフ参照)。

新キャンパスの開設、そしてすぐに既設事業形態の見直しを

 平成28年度は、新たに白井市に「就職するなら明朗アカデミー・白井キャンパス(仮称)」定員20名の就労移行支援事業所を設置いたします。
 併せて、障害者支援施設「就職するなら明朗塾」・「システム技術研究所」が就労継続B型との多機能型事業所であることから、多機能型を解消する事業構成の見直しに着手いたします。
 全国の就労移行支援事業所3,120か所での利用者数は30,376名、就労継続支援A型事業所は3,109か所で利用者数は55,736名、就労継続支援B型事業所は9,892か所で利用者数は206,837名です(数値は国保連平成28年1月実績)。
 移行支援事業は、障害者の就労支援に関わる事業の中では比較的小さいのですが、この事業が抱えるいま一番大きな課題は、一般就労への移行(いわゆる移行支援事業所の中心的な事業成果)の二極化で す。移行率が20%以上の事業所はだいたい40%で推移している一方、移行率が0%の事業所が約36%あるのです。
 幸いにも光明会の各事業所は前者に含まれるのですが、一般就労を希望する様々な能力のある方々のニーズは変遷します。それは、就労移行支援事業をはじめとする福祉サービス事業所の形態やサービスの提供内容が変化するからです。「供給が需要を創出する」という言葉どおりの時代変化が常にあります。
 このことを受けて、光明会の事業のあり方もまた常に時代を先取りした展開をしなくてはなりません。あえて現在の強みを捨てることで、新しい需要を創り出し、今までにない「人生スタイル」を指南することが可能になるでしょう。

仕事道の真の姿

 すぐれた職業観を持てば、雇用の目的は就職する企業のファンになることととらえられるでしょう。 もし光明会職員が、自分の仕事に誇りを持てず施設に不平不満を募らせているならば、就職先企業のファンは生み出せません。就職先企業の待遇の不備に目を光らせて、障害者が搾取、虐待を受けることから守るという意識をみなぎらせ、あたかも正義の味方が悪徳資本家を成敗するかのような考えを振りかざしていては、就職先企業のファンを生み出すことはできません。同時に、そのような、自分は善、相手は悪、という思考に染まっているからには、企業を創業して世のため人のために寝食を忘れて行動することもおそらくないでしょう。
 自分の職場を働きやすく快適な人との関係が存在する空間、時間にするのは全ての仕事道の基本です。職場環境は与えられるものではなく自らの手により作り出すものであるからです。そのために

よい環境は、先人、先輩、仲間によって与えられていると感謝する

よくない環境は、 自分の怠慢(笑顔を見せないとか)がもたらした結果であるとわきまえる ことが肝要です。

 働く目的は、すぐれて人のためであります。独善に陥らないよう仲間と協力しあって働くことが求められるのです。
 2016年度社会福祉法人光明会経営方針の「1-3 使命としての社会貢献、他から与えられたものへの感謝」の項に、社会貢献とは「尽くし与える活動」である。他に尽くし与え続けることは人としての使命であり「人たるゆえん」である。使命とは他のために自分の人生を捧げることである。と記しましたが、他のため、人のために、という行動により生まれる「喜び」はその他人で止まるわけではありません。
 「自分の時間を誰かの喜びに変えることが、働くということ」(喜多川泰『ONE WORLD』サンマーク出版 2014 p6)の言葉の中にある「誰か」を喜ばせる目的は何か。それはその喜ばせた誰かが、そのまた誰かを喜ばせる行動へと導くことなのです。この連鎖には終わりがないのです。いつまでも続くドミノのようなものです。先人から自分に至るまでずっと続いてきたドミノを自分のところで止めてはいけません。
 この永遠に続くはずであるドミノを残念ながら止めてしまう思考が、実は「自分のため」という考え方にあるのです。
 自分の幸せを願うのは誰にとっても当然のことと考えられています。しかし光明会の追求する仕事道はその先を見据えています。自分の幸せは他の幸せと共にあるのです。
 光明会の就労移行支援は、仕事道の追求の観点からそのプログラムを構成しています。本広報紙の各ページには各事業所の事業報告や案内を掲載しています。それぞれの事業の底辺に流れる「仕事道の真の姿」を是非ご確認ください。併せてご意見ご指導を賜れれば幸いです。